予期せぬ雪中キャンプとなった2回目のメープル那須高原キャンプグランド最終日(2020.3.26〜29)
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子供の春休みに合わせて、那須塩原で4泊5日のキャンプに行ってきました。
(コロナウィルスの影響もあり、子供達は1ヶ月の長い春休みとなりましたが)
今回は、メープル那須高原キャンプグランドでの最終日に大雪に見舞われた体験談を記事にまとめておきます。
自然相手のキャンプ。
何が起こるか全くわからない。
朝起きたら、こんな状況↓
こんな事もあるんだと身をもって経験しましたので、キャンパーの皆様の参考になればと思っています。
目次
大雪の前日
予兆はあったか?
ありました(即答)
テレビこそ観れないキャンプですが、スマホから情報は取れます。毎日天候はチェックします。
前日から栃木県北部には『大雪注意報』が出ていました。
前日は雨もなく比較的暖かい日でした。昼食をとった地元の蕎麦屋店員さんと会話した時も、
『雪は降りそうですが、この時期だし積もることはないんじゃないですかね〜』という感じ。
自分達も、『さすがにもう4月だし、大丈夫だろう!』と甘く考えていました。
夜になり夕食を始めていると、風が出てきて、
ポツポツと冷たい雨が。
次第に強くなってきます。
やがて大雨へ。水捌けの良いキャンプ場ですが、所々に水溜りが出来ています。
翌朝の撤収を考えると凹みながら、就寝。
しかし、この時はまだ雨でした。
大雪の当日
翌朝起きて、テントの外に出ようとすると、
あれ、入口に何か載ってる?
出てみると…
まじか。
一面銀世界。
一晩で雪国に変わってる…。
そして、さらに雪は降り続いています。
スマホを見ると、大雪警報へ変わってる。。
さてどうするか? 次からは、大雪という自然の洗礼を浴びた、中級者キャンパーの学びをまとめていきます。
学び① 天候を見通すのは不可能。詳しい人の意見に従おう
降りしきる雪の中、スマホで天気予報をチェックすると、
13ー14時頃に雪が雨に変わる。
そのタイミングを待ってから、撤収作業をしようと考えていました。
こういう時は、焦って動いても良い事はないと、過去の経験則から判断します。
現に雪は水分を多く含んでおり、みぞれに近い状況です。
8時頃にキャンプ場の放送が流れます。
『ノーマルタイヤの方は、即チェックアウトの準備をしてください』とのこと。
またスタッフと会話したところ、
『今はまだ雪が水っぽい。外の道路も雪は積もっていないです。これが昼くらいになると更に気温が下がり、凍結する可能性が高いです』
その情報を聞いて、ノーマルタイヤの我が家は
『即、脱出しよう!』と決断します。
結果、この判断が良かった。
素人判断は、あてにならない。有識者の情報を頼りにしましょう。
学び② 超速の撤収作業と有料サービスの利用
なるべく早く脱出する為、家族で協力して作業します。
本来なら2時間はかかる撤収作業を、1時間でやると目標を立てます。
とにかくスピード勝負です。
リビングシェルとインナーテントは、結露や泥などを気にせずに、大型のゴミ袋に放り込みます。
致し方ない。
結果、1時間で撤収作業を終えました。
シェルターは、その日中にスノーピークショップに持ち込んで、乾燥サービスをお願いしました。
幕に水分や汚れは良くないので、すぐにケアできるショップ持ち込みは選択肢としてアリだと思います。
学び③ 坂道が登れない。車の装備
超速での撤収作業を終えて、いよいよ車に乗り込みます。
事前にキャンプ場内の道をチェックしていましたが、何とかいけそう。
既に車が通った後があったので、その後を走ろうと考えます。
慎重に運転して、坂道を登ろうとすると、
キュルキュルキュルキュル
あれ?
登れない…
我が家の愛車は、四駆ではなく二駆です。
ダメか。。。ここにもう一泊か…。会社になんと言おう、と諦めかけていると。
遠くから除雪車が近づいてきます。キャンプ場のスタッフが運転しています。
坂道を登れないことを説明すると、
『私が掻きますので、もう一度試してみてください!』と力強い言葉。
道が見えたところを、ローギアで再度チャレンジします。
すると、登れました。途中であやしかった箇所は、後ろから押してまで頂き、何とか坂を上り切りました。
スタッフに御礼を伝えると、
『場内であれば、何かあったら助けに行きますので!』と。
キャンプ場スタッフのファインプレーに心から感謝しました。
何とかキャンプ場を脱出します。
四駆と思われる車は、同じ坂道を難なく登っていたので、キャンプに四駆は必要かも、と思った瞬間でした。
また牽引も最終手段ですので、自分の車の説明書を読み返しておくのも必要ですね。
学び④ 最新の注意を払っての運転
メープル那須高原キャンプグランドの名物『メープルロード』はこんな状況。
車の通行があるので場内ほどの積雪や、凍結はないものの、なかなかハードなコンディション。
周りの木には雪がつもり垂れ下がっていて、走行を邪魔してきます。
なんとか脱出成功。
那須の街は、薄らと積雪している状況。ギアチェンジをしながら、高速まで急ぎます。
高速入口に到着すると、まさかの…
『スタッドレス規制』
警察が入口に立っています。
『東京方面ですか? であれば、お気をつけて』
セーフです。
高速運転中に思ったこと。
👉坂道の下りのブレーキ注意。急ブレーキでスリップの危険アリです。エンジンブレーキで乗り切りましょう。
👉車の屋根に積もった雪は、可能な限り下ろしましょう。坂道渋滞中に、フロントガラスに落っこちて、視界が塞がれました。路肩に止めてことなきを得ましたが、まじで事故りそうでした。
👉50キロ規制になります。大きな坂道などでは渋滞が発生します。焦る気持ちを抑えながらトイレ休憩をちょくちょく入れて、体力を保ちながら運転しましょう。
埼玉南部に入ったあたりから、雪が雨に変わりました。ひと安心です。
標識に『スタッドレス規制終了』と出ていたので、高速に乗れたことが本当に良かったです。
あと1時間でも遅れていたら、下道で帰ることになったかと思うと、ゾッとします。
キャンプ場の判断に救われました。
改めて大雪に思う教訓
👉無理はしちゃダメ!
前日に大雪注意報が出ていたから、帰っても良かった。今の天気予報は確度が高い。実際はさらにひどい大雪警報にまでになっていた。
キャンプ場から脱出出来ずに、会社や学校に行けないという事態になりかねない。
もっと言うと、事故や怪我、体調を崩すなどの2次トラブルになったかもしれない。
👉コストと手間がかかる
テントの乾燥撤収が出来ず。
というか、そんな生半可なものじゃなく、雪と結露と泥でぐちゃぐちゃになった為、乾燥サービスを利用する事になってしまった。
その他のキャンプギアも概ね、汚れのケアが出来ず。帰宅後に乾燥、洗濯が必要。
それらが余分なコストと手間になりました。
👉備えあれば憂いなし
今回は週末雨予報だったので、
- カッパ
- 長靴
- 着替え多目
- 防寒具
を用意していたので助かりました。
あとは、備えがあって良かったものとして、
- ストーブの灯油
- ガソリン満タン
- 飲み物、食べ物
この辺りが充分蓄えられていたことが安心に繋がりました。
どんなレジャーも無事に帰ってこそ楽しかったと言えます。
自然相手のキャンプですから、最悪のケースも想定して、それらも含めてキャンプを楽しみましょう!