世界遺産の軍艦島、個人旅行の予約から上陸までを完全攻略します
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5泊6日の長崎旅行で、端島(通称、軍艦島)に行ってきました。
今回は、個人旅行で軍艦島に上陸するまでをまとめていきます。
『なぜ、軍艦島なのか?』
何となく名前を聞いたことがある軍艦島ですが、関東からのアクセスはなかなか大変。長崎空港からバス等で40-50分くらい、そこから3-4時間のツアーに参加する必要があります。
しかも、上陸できるのが年間100日ほどという非常に狭き門です。
目次
なぜ、そうまでして軍艦島を目指すのか?その動機をまとめてみます。
①世界遺産だから。
2015年に世界文化遺産に登録されています。これは充分な動機になります。
②いつ崩れてもおかしくない。
崩落が進んでいて、地震や台風などの大雨によっていつ壊れてもおかしくない状態とテレビでも特集が組まれていました。だから今しかない。
③廃墟好きや、ラピュタファンには堪らない
朽ち果てた建物に、絡んだ植物。独特の迫力を持つ廃墟感は冒険心を刺激します。
軍艦島へのアクセス方法
5つの会社が催行するツアーを選ぶ必要があります。私はネットで調べて、良さそうな会社を選びました。
参加したツアーは、軍艦コンシェルジュという会社になります。
人生で何回も行くものではないし、ツアー会の比較は難しいので、私が参加したツアーの評価になりますが、非常に良かったです。
乗船までの手順ですが、
①ネットで予約
11/19の予約を10/14に行いました。
当日船に乗り込む時は予約した順になるのですが、ほぼ最終組でした。良い席を確保したいのであれば早めの予約がオススメです。
②内容確認
<予約情報>
- コース:上陸ツアー
- 出航日:2022年11月19日
- 出港時間:10:30
- 出港場所:常盤ターミナル
- 受付場所:軍艦島デジタルミュージアム
- 支払い方法:クレジット決済
<スタンダード 人数・料金>
- 大人:1人:5,500(+310)円
- ツアー料金:5,810円
——————————
【受付時間】スタンダードプラン
- 受付 9:00〜10:05
- 乗船 10:10〜
- 出航 10:30
- 帰港 13:15頃
③当日の集合場所
8:30くらいに軍艦島デジタルミュージアムに行くと既に7,8人の方が並んでいました。
9時ちょうどに行くと受付は開始していました。QRコードを用いた受付なので、すごく楽で早いです。
④軍艦島デジタルミュージアム
入場券がツアーには含まれていたようです。
ここ、かなり良いです。
島民だった方の解説を聞きながら、壁一面のプロジェクションマッピングを見ると、軍艦島を理解することができます。感動すら覚えます。
模型や資料も充実しています。普段はこの手のものはじっくり見ない私ですが、軍艦島には強い興味が湧いて、あっという間の1時間でした。
⑤出港場所へ移動
ミュージアムから徒歩5分くらいの場所にあります。遅れないようにしましょう。
船酔い防止にはコーラや梅干しが良いとか。
ミュージアムのすぐ近くにファミマがあり、男梅グミを買っていきました。
ラウンジがあり、飲み物はここでしか買えませんと言われます。トイレは船にもありますが行っておきましょう。
ちなみに雨天で上陸する場合は、傘は安全上から差すことが出来ないため、雨具をフェリーの中で貸し出ししてくれるようです。
⑥いざ、出港
席は早い者勝ちになります。私は最後の方だったので、たまたま空いていた最前列右の1人席へ。
2階はプレミアムシートの方専用のようでした。身軽な一人旅でしたのでスタンダードで全く問題なかったです。
参考にミュージアムにあった座席表です。
途中デッキに移動可能で、写真は充分過ぎるほど撮ることが出来ました。たまたまガツガツした人がいなかったから良かったのかも知れません。
ツアーの内容
軍艦島までの約40分は、ガイドのおじいさんの説明を聞きます。すごく丁寧でわかりやすかったです。三菱の歴史と、キリシタンについて、それから大小様々な島々があることに驚きます。
軍艦島が見え始めると一気にテンションが上がります。このタイミングでデッキに移動します。
まずは徐々に軍艦島に接近、側面から島を一周し、少し離れた撮影ポイントへ。
確かに軍艦そのものです。
写真を撮り、ガイドさんの話を聞きながら、肉眼でも見る、細部に注目する。
時間はあっという間ですが、軍艦島の全体像が写真に残せるように、しっかりと撮影時間は確保してくれます。旋回もしてくれますので右側、左側どちらのデッキからでも撮影出来ます。
個人的には、自分の目で見ることをオススメします。船の上で海風を受けながら、迫ってくるような迫力は、ネットやテレビとは全く違います。
まるで海の上に浮かぶ要塞のようです。建物一つ一つが持つ存在感。雨風にさらされて、朽ち果てた感じが、ものすごくリアルです。
上陸判断
上陸可否は、その場に行かないと決まらないようです。長崎市が条例で定めた基準があり、それをクリアしないと上陸が出来ません。
上陸出来るのが年間で僅か100日ほどなので、上陸できたらラッキーくらいな気持ちが良いかも知れません。逆に言うとそれだけきっちりとしてもらった方が、参加者は安全ですから。
今回は無事に上陸OKが。接岸の時は興奮度マックスです。スタッフの方が安全に配慮しながら手際良く誘導してくれます。
いよいよ上陸します
見学可能なエリアが決まっていて、3つのポイントがあります。
ポイントごとのガイドさんの話が面白いです。廃墟と朽ち果てたところに生える草がラピュタを彷彿させます。
見どころは、第3見学ポイントの30号棟アパートでしょう。日本最古の7階建鉄筋コンクリートの高層アパートです。
まさにここがいつ崩れ落ちてもおかしくないと言われているところです。軍艦島は進撃の巨人のロケ地に使われるなど、この独特の存在感と迫力は唯一無二と言って良いでしょう。
モノクロ写真はさらに廃墟を引き立てます。
まとめです。
結論として、軍艦島上陸ツアーはぜひ体験してほしいです。
他では味わえないし、ずっと先の未来まで見られると言う保証はどこにもありません。そこが最大の魅力かと思います。
今回の軍艦コンシェルジュは、事前のミュージアム、スタッフの手際の良さ、ガイドさんのレベルの高さからおすすめが出来ます。
もしかしたらその分他社より高いかも知れませんが、一生に一度の体験であれば、信頼できるところが良いでしょう。
今回は天候はどんよりとした曇り、上陸した時は時々晴れ間でしたが、そのおかげでより一層軍艦島の迫力が増したように思います。
波の高さや風によって、ツアー催行可否が判断されます(事前のメールでは当日朝8:30までに連絡がくるようです)。さらに軍艦島に上陸出来るかはこれまた運次第です。
側面から軍艦島を見た時のあの圧倒的な存在感は、ぜひ実物をみてほしいと思います。
そしてその当日軍艦島で暮らした人々を想像しながら眺めると感情移入ができると思います。幸運をお祈りします。