日本のマチュピチュ、兵庫県の「竹田城跡」と雲海を見に行ってきました(前編)
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長い間念願だった、「天空の城」、「日本のマチュピチュ」と称される、兵庫県朝来市にある竹田城跡へ行ってきました。
下記のような幻想的な写真を見て、ぜひ一度訪れてみたいと思ってきました。
狙うは、竹田城跡+雲海のコラボレーションです。
ただし、雲海は自然相手なので見れるかどうかは運次第。
今回はタイミングよく一人旅の機会を得たので、内容をレビューしたいと思います。
目次
竹田城の雲海とは
前日の夜に冷え込み、翌日よく晴れて暖かくなる寒暖の差が10℃以上、風が少ない時にその「雲海」は姿を現しやすくなります。
極上の雲海が発生した時、平野部では「一寸先も霧」となります。城跡に登れば絶景に出会えると思うと、自然と足が軽くなり、一歩一歩ワクワク感が増していきます。
決して短い距離ではない登山道を登り、見事竹田城跡に辿りつくことができたなら、そこにはこれまで見たこともない神秘的な空間が広がります。 石垣の端に立てば、自身が雲の上に浮かんでいるような錯覚を起こすことから、まるで翼の生えた天空人になった気分を味わうことができるでしょう。
辺りは静寂に包まれ、鳥のさえずり、観光客の歓声までもが雲海に吸い込まれていく、そんな感じがします。 竹田城跡を訪問し、残念ながら雲海に出会えなかった方は、ぜひ何度もトライしてください。努力をおしまない方には、必ずや天空の城の景色が現れるでしょう! あさご市ポータルサイト あさぶら
竹田城へのアクセスについて
今回は大阪駅から電車で行きます。めちゃくちゃ遠かったです。
- 大阪→姫路 JR神戸線新快速 約1時間
- 姫路→寺前 JR播但線 1時間弱
- 寺前→和田山 同上 1時間弱
3時間弱かかりました。金額は2,640円と在来線だけあって安い。
特急を使うと、所要時間は2時間~2時間半くらい、運賃は倍になります。
電車は座ることが出来ました。
窓からの景色を眺めたり、人間観察をしたり、本読んだり、と結構あっという間でした。
特に寺前→和田山は1両編成でザ・田舎の電車(失礼)といった感じで風情があり良かったです。
山々に囲まれた田園風景と、屋敷のような家々を見ていると飽きることはないと思います。
竹田城攻略の宿泊場所
終点の和田山駅は、竹田城跡最寄りの竹田駅の1つ先の駅になります。
着いた時は18時過ぎだったのですが、辺りはめちゃくちゃ暗いです。
駅周辺情報として
- コンビニはありません。大型のスーパーが徒歩15分くらいのところにあります。夜23時まで営業していますので、朝食を買っておきましょう。竹田城跡周辺にもコンビニはないので、前日に買っておいて本当に助かったので。
- ATMは地元の信金とゆうちょ銀がありました。このエリアはクレジットが使えません。ホテル・飲食店・タクシー(ステッカーでQRコード決済可能と貼ってありますが、山の方へ行くと電波がないからと断られます)は、現金のみしか使えませんでした。私は普段キャッシュレス派で現金を持たないのですが、念の為、現金を引き出しておいて良かったです。地方はキャッシュが一番強いです。
- 飲食店は、土曜だったにも関わらず、かなりの確率で休みでした。めぼしいところは電話で営業中かどうかを確認した方が安心です。
ホテルは「いずみ旅館」さんにお世話になりました。楽天トラベルで5,500円です。
- クレジットは不可です。部屋は和室で十分な広さでした。
- 予想していたより、部屋が明るくて清潔な印象でした。
- 女将さんが良い方ですごく温かい気持ちになりました。
- 空いている飲食店を一緒に探して頂きました。
- 近くの温浴施設へ、翌朝は竹田駅まで自家用車で送迎して頂きました。
いよいよ竹田城跡を目指します
雲海狙いの方は、夜明け前に登頂を開始する人が多いようですが、今回はレンタカーではない為、ホテル方に送迎をお願いしました。7時に出発とのこと。
女将さん曰く、雲海は発生すると9時くらいまでは見えることです。
はじめに、雲海のベストフォトスポットである立雲峡を狙います。
ネットの雲海予想を確認すると、期待薄「出ない場合も」との厳しい評価。。。
地元の方へ情報収集した結果は、
- 飲食店の方、2名によると、「明日は無理だね!前日に雨が降るとまず見えないよ。カラッと晴れないとダメだよ」
- 当日の朝、送ってくれたホテルのご主人「今日は厳しいかもな。あの山を見て、真っ白になってるでしょう」
- 立雲峡の駐車場までのタクシー運転手「多分無理だと思いますね」
オールNG評価。
せっかく遠くから来たんだから、誰か一人くらい期待持たせてよ、って言いたくなります。
ですが、過去に北海道のトマム雲海に3日間通った経験値から妙な自身がありました。
ちなみにこの時は3戦1勝(最終日に何とか見れました!)
前日に雨ということは、間違いなく雲はあります。当然湿度も高い。そして8時頃から天気は曇りから晴れに向かう。風は弱いし、気温差もそこそこある。
これって雲海見れるコンディションじゃない!?って気がしていました。
タクシーで10分くらい走ると、立雲峡の駐車場に到着します。300円を案内所で支払って、いよいよ登り始めます。
想像していた以上にハードでした。
ゴツゴツした石もあり、段差もあり、体力を奪われます。履きなれたスニーカーや登山ブーツをおススメします。
私が登り始めた時間帯は、下山する人が多かったのですが、杖を持っている人も多かったです。
つまりそれだけ足に負担がかかるということです。
標高の低い場所から、第1展望台→第2→第3が一番上になります。
第3展望台までは通常だと40分、案内所の方からは、私くらいの40歳代男性は25分くらいで登れますとのこと。
通過点の各展望台から見ると、周りはほぼ真っ白、まだ雲の中という感じです。
「大丈夫かな・・・」
不安な気持ちを抱えながら、第3展望台を目指します。
ちなみに服装はTシャツに長袖シャツを羽織って登り始めましたが、途中で暑くなりTシャツで十分でした。
第3展望台に着いて、汗がひいた後は、体温が下がるので1枚上着があると安心です。
階段が大変です。
降りてくる方に「あと少しだから頑張って」と声をかけて頂きました。
頑張るぞ!
こちらがラストの階段になります。
汗だく、ヘトヘトで、第3展望台へ到着します。登り始めて15分くらいでした。
早く雲海を見てみたい気持ちが先行し、ノンストップで登ってきたので、思いの外早く到着することが出来ました。
登り切った先の展望台で待ち受けるものは・・・
そこは雲海観賞用のスペースになっています。
展望台各所にはトイレはありません。
水分補給は大事ですが、トイレがないことを考えて調整するようにしましょう。
段差があるので、カメラを構えても前の人が映らないような作りになっています。
第3展望台の上には立雲挟テラスがあります。
既に待機している人が10数名いました。空いている印象です。
気になる景色は・・・
辺り一面、見渡す限り雲で真っ白です。
竹田城跡は全くを持って見えません。
でも雲海はすごいです。
モクモクと拡がっています。
しかし、城が見たい!!!
1時間は待つつもりで待機します。
雲を眺めていると刻一刻と雲が変化しています。
少し雲が晴れ、見えるかな?と思えばまた厚くなったり、上下・左右に雲が動いています。
竹田城跡はなかなか見えません・・・。
諦めて下山をし始める方もチラホラいます。
ダメかな。。いや、諦めたらダメだ。
せっかくここまで来たので、まだ待とう。
結果、竹田城跡は出現したのか、否か・・・
40分くらい経った頃でしょうか。徐々に雲が晴れてきます。
そして急に雲が左から右に流れ始めます。
周りの方も一斉にカメラやスマホを構え、シャッターを切り始めます。
不思議なものです。
さっきまであった真っ白な雲海の塊が、急速に縮小し、高さを落としていきます。
まるで浄化していくように、雲海が消えていきます。
すると少しづつ、竹田城跡が見え始めます。
シャッターを切る手が止まりません。
あと少し、もう少しで全体像が見えます。
すると、
竹田城跡の全体が姿を現しました。
その姿が、神秘的で息を飲みました。
RPGの主人公のように、探し求めていた天空の城がいよいよ出現した、そんな感覚になります。
しかし、竹田城跡と雲海のコラボも、そう長くは続きません。
急にネジを巻いたかのように、一気に雲海は消えていき、あっという間に辺りは晴れ渡ってしまいました。
その間、15分くらい。
雲海は僅かに残っています。
自然がもたらすショーのようでした。
竹田城跡は、今ではその全貌をハッキリと見せています。
下山を開始することにします。
今回のスケジュールをまとめます
7時35分 登頂開始
7時50分 第3展望台到着
8時20分 雲海で全く竹田城は見えず
8時25分 徐々に雲海が下がっていきます
8時30分 竹田城跡がうっすらと見え始めます
8時35分 竹田城跡が姿を現します。
雲海と竹田城跡のコラボのピークです。
8時45分 雲海が一気に減っていきます。
8時50分 下山を開始します。
雲海はほぼなくなり、晴れ渡ります。
9時5分 下山完了
登り切った後・・・
15分くらいで下山しました。
雲海と竹田城のコラボが見ることが出来たので満足感があります。
下りは楽なようでいて、足への負担がかかります。足首を挫いたりしないように注意しましょう。
下山後に案内所の方と会話をしました。
今朝の雲海は、
5段階評価で4です!
とのこと。
案内所の方々は、雲海を見に行った方のカメラの写真をもとに毎日評価をしているようです。
この評価を聞いて嬉しかったです。ここまで見に来た甲斐がありました。
地元の方の厳しい予想にも負けずに笑、汗だくで登ったことが酬われました。
人の予想は当てにならなくて、自分が納得できる行動を取るべきですね。例え思っていた景色が見えなくとも、自分の目で確かめれば後悔することはないと思います。
参考までに、記念に写メで撮らせてもらったので共有します。花マル⇒◎⇒⚪︎⇒△⇒×の5段階です。
今日の評価
今年の9月の評価
9月の雲海出現の確率はかなり低いことがわかります。
昨年の10、11月です。
狙い目は10月後半〜11月前半ですね。
11月前半はフィーバーしています。
あくまで昨年実績なので、今年も必ず雲海が見れるということを保証するものではありません。
相手は自然であり、運次第ということをご理解の上で、参考にしてみて下さい。
後編は、日本のマチュピチュと称される竹田城跡へ登った記事をまとめます。