鹿児島県 種子島へ4泊5日のサーフトリップ。島の波はやっぱりハンパない!?
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鹿児島県にある種子島へ4泊5日のサーフトリップをしてきました。
その旅程と波情報、アイランドトリップにおける注意すべき点をまとめます。出発前に種子島について色々と調べる中で、サーファー向けのリアルな情報が多くないと感じていたので、今回の記事ではその辺りをまとめていこうと思います。種子島へのサーフトリップを検討する方にとって参考になれば幸いです。
これまでの経験からサーフトリップは波の当たり外れが大きいです。
ボウズ(トリップ中1日も海に入れない)だけは何としても避けたい!
目次
2019-2022年のサーフトリップをご紹介
大成功のトリップはこちら
- 2019年の風光明媚な日南ポイントが最高だった宮崎へのトリップ
サーフトリップ@宮崎 お倉ヶ浜・日南海岸・木崎浜(2019.4.19-21)
- 2022年の初四国上陸で台風1号が当たった高知県四万十へ
四国の高知へサーフトリップ。台風1号からのスウェルで素晴らしい波に恵まれました(2022.4.13-15)
やっちまった・・・、失敗事例もあります
- 2018年の台風直撃で大荒れノーサーフの奄美大島
初の奄美大島サーフトリップは台風直撃でした
- 2022年の雰囲気は抜群だけど、波なしでノーサーフの五島列島
長崎県の五島へサーフトリップ!?、自然豊かな五島の魅力をご紹介
サーフトリップは成功すると、波良し、水はきれい、海水は温かく、人も少なくて、極上の体験が出来ます。
一方で、失敗してしまうと、海に全く入れないこともあります。
この当たり外れが大きい、すべてが波次第という点がサーフトリップの魅力でもあります。
種子島サーフとリップへの道のり(やるべきことまとめます)
種子島とは
種子島(たねがしま)は、九州の鹿児島県に属し、大隅諸島を構成する島の一つ。 鹿児島県にある有人離島の中で最も東に位置する。人口(29,282人)は県内では奄美大島に次いで2番目に多く、また、面積(444.30km2)は日本では10番目[1]、県内では奄美大島、屋久島に次いで3番目に大きい。最高地点の標高は回峯(まわりのみね)の282.4 mで、海側から見るとほとんど平らにしか見えず、1,936 mある隣の屋久島と比べると対照的である。中心都市は西之表市。
種子島宇宙センターなど宇宙関連施設が多く建てられ、日本における宇宙開発の一翼を担っている。また、最近では多くのサーファーが移住し、マリンスポーツ等も盛んに行われている。戦前より県内外からの移住者が多く、その出身元も多様。島の内陸部にある十六番や二十番という地名は、開拓番号がそのまま集落名になったものである。種子島 wikipediaより
Road to 種子島
今回の旅は予約が大変でした。10月出発に向けて7月から準備した私の手順をご紹介します。
飛行機
私はANAマイラーなので、ANA便一択です。10月の3連休の為、良い便(行きは朝イチ、帰りは午後便)のマイル席はすぐ埋まってしまっていたので、前半2日、後半1日の休暇を取得しました。ANAは鹿児島ー種子島便が飛んでいないので、船でのアクセスになります。
ホテル
かなり大変でした。楽天トラベルやじゃらんで検索するも、殆どの宿が満室です。種子島は空前の建築ラッシュと聞いていて、宿の予約が困難です。種子島の夜は宿で過ごす時間が長くなるので、なるべく広くて快適なところが良いです。早め早めに押さえましょう。また直前に運良くキャンセルが出ることもあります。
トッピー(高速船)
予約は比較的余裕です。早割を使うと割引になります。支払いまで完了し、席の指定は当日になります。1、2階席があります。トッピーに乗ると1時間半ほどであっという間に種子島に上陸できます。搭乗中はシートベルトをし、外に出ることは出来ません。かなり揺れますので、酔いやすい方は酔い止め薬を飲んでおくと安心です。船内にトイレはあります。
フェリーですと約3時間半かかります。15年前に種子島へサーフトリップした時はお金がなかったのと屋久島とセットでしたので、フェリーを利用しました。こちらはのんびりした船旅が出来るので時間に余裕がある方はオススメです。
レンタカー
予約が大変です。種子島は車がないと何も出来ないので必須です。しかし大手レンタカーは予約一杯でした。ニッポンレンタカーだけ1台空いていて、4泊5日のセダンクラスで45,000円くらいと超割高です。ネットで調べた地元の会社が運営するレンタカー屋も数社電話しましたが、どこもいっぱいでした。探し回って予約した宿(HOPEさん)で大手の半額くらいで手配出来ました。この後の記事に記載しています。レンタカーも優先順位高く予約した方がベターです。
今回のスケジュールです
10/5
翌朝イチのトッピーに乗る為、夕方に鹿児島空港入りしました。空港リムジンバスで40分乗り、トッピー乗り場に近い市内の天文館に前泊します。種子島へのアクセスのポイントがココです。鹿児島空港からトッピー乗り場まで1時間近くかかります。サーフボードを持っての移動をいかにスムーズに行うかが大事です。私は出来るだけ早く種子島に入りたかったので市内に前泊という選択をしました。
10/6 Day1
7:30発のトッピーで種子島へ。ホテルから港まで15分ほど歩きましたが、サーフボードを持っての移動はなかなか大変。ホテルは近場をオススメします。トッピーはネットで事前予約&クレジットカードで決済します。受付窓口では予約番号を伝えます。遅くとも20分前には港に着くようにしましょう。平日でしたが非常に混んでいて、窓側席は取れず。サーフボード持ち込みには1,500円(現金のみ)が必要となります。
この日は南種子島町の@サンダルウッドさんに宿泊。南国リゾート感のある雰囲気に部屋のお風呂が温泉で疲れが取れました。ホテル周辺には飲食店は全くないので、夕食付きにしました。ご飯は美味しく、ボリュームたっぷりです。カンパチが鮮度高く、プリップリでした。ちなみに生ビール・焼酎なども注文することが出来ます。サーフィン後の生は最高です!
10/7 Day2
南種子島町@HOPEさんに宿泊。ワーケーション棟でお世話になりました。宿泊者は無料で使えるオープンスペースで、キッチンや冷蔵庫、テレビなどがあり仲間と夜まで過ごしました。部屋は新しく、きれいで快適でした。トイレが共同になります。
食事はスーパーやコンビニにしました。南種子島町中心部には、COOPやファミマ(私が知ってる範囲だとココと、西表の中心部にしかありません)があります。ファミマは夕方は特に混雑し、おにぎりなどは全て売り切れになります。翌朝の朝食狙いの方はお昼の内に買っておきましょう。また店内にパン工房が併設されていて、美味しいパンを買うことが出来ます。
10/8 Day3
南種子島町@HOPEさんに連泊です。オーナーがサーファーでローカル情報を教えてくれました。島には無数のサーフポイントが点在しており、その時々のうねりや風、潮回りによってコンディションが変わります。やはり島を知り尽くしたローカルの方に聞くのが一番です。ちなみに種子島のホテルではクレジットカードや電子マネー、QRコード決済は全て可能でした。
10/9 Day4
西之表@レクストンさんに宿泊。トッピー乗り場へ車で5分の立地です。ビジネスホテルのような清潔さに、サウナ付きの大浴場もあり快適でした。繁華街への送迎が助かりました。繁華街では、ホテルのフロントの方に教えて頂いた、活魚料理・和(なごみ)さんで種子島の食材を頂きました。新鮮な鳥刺しに魚料理が最高に美味しかったです。タクシー会社が目の前なので、帰りも楽です。
10/10 Day5
8:00 トッピーで鹿児島へ。帰りは窓側席を確保できました。島から離れるときはいつも寂しい気持ちになります。港から空港まで直通のシャトルバスが運行されていますので、事前に出発時間をチェックするようにしましょう。
今回は仲間と3人旅だったので、レンタカー(南種子島のHOPEさんで予約)でバモスを手配しました。行きはトッピー乗り場までの送迎、帰りは種子島空港乗り捨てのセットで23,000円くらいです。サーファーセット(バケツにポリタンク)は助かります。大手のレンタカーの半額くらいでした。
18万キロ走った、使い込みの激しい車でしたが、ショートボード3本に大人3人が乗ってもスペース的には余裕でした。レンタカー予約の際に悩んだのが車種選びで、ミニバンだと価格が高いし、フィットみたいな車だと狭いし、セダンだとボードが3本入るかな?と。その点バモスは間違いないと思います。種子島の道路は割とアップダウンがあるので、軽の馬力だと大人3人乗せての運転は大変ですが・・・
4泊5日でガソリンは2回の給油で大体8,000円くらいです。街の中心部にしかガソリンスタンドがないのと、休日は結構な頻度で休んでいました。朝の早い時間もやってないので早めの給油が安心です。
種子島のサーフィンはどうだったでしょう?
Day1 南種子島 ホテル前入水
ピンクのド派手なホテルの目の前がポイントです。
ヤシの木があり、ビーチもきれいで南国感全開です。
台風スウェルが残り、サイズもセット肩~頭と充分。
ホテル前は北東風がオフショアになり、面もきれいでした。
一目見て、波が良いことがわかったので、ダッシュで入水します。
水温も温かく、10月にも関わらず海パン+半袖タッパで丁度よいほどで、まさに南国サーフを満喫できました。
島の波のパワーは凄まじく、テイクオフからの加速は、段違いでした。
波はインサイドまで乗り継げるすばらしく良い波でした。
当初20名前後入っていましたが、お昼になるにつれて、徐々に人が減り、乗れる波が増え、最高のスタートを切ることが出来ました。3時間は入ったと思います。
夕方にも、ホテル前で入水。サイズは落ちたものの、パワーは健在で、サンセットサーフを満喫しました。
ホテル前は、ポイントの両側に自然の巨大な岩がせり出していて、風を軽減してくれます。
また風光明媚なその風景はまさにアイランドトリップにふさわしい。
10月にも関わらず、セミが大量に鳴いていたことに驚きました。
南国のサーフトリップだなぁ(幸せ)
Day2 南種子島 ホテル前→裏竹→ホテル前
朝は、すっかりサイズの落ち着いてしまった、ホテル前左側で入水します。
天気も悪いです。。
昨日とは変わって、小ぶりなスタートで、海はガラガラでした。
海に向かって左側でサーフしますが、たまのセットで少し滑れるくらいでした。
午後は宿のオーナーから聞いた裏竹というポイントへ。
ホテル前よりは空いていて、グーフィーの波が良いとのこと。
車の離合が難しいほど狭く、ガタガタの超狭い道を抜けて、飛び出した草木を交わしつつ(自分の車なら絶対やだな)、ポイントへ到着します。川に落っこちたりする車もいるようで、慎重に運転していきます。
さて気になる波は???
ダメですねーーー
テイクオフが精いっぱいの波です涙。
奥の方で少しだけ乗ることが出来ました。
波は今一つでしたが、ガラガラのポイントで貸し切りで出来たことは良かったです。
夕方は再度、ホテル前の右奥で。
波は変わらず小ぶりでしたが、テイクオフにワンアクション程度の波でした。
Day3 ノーサーフ
出発前に確認していた天気予報通り、大荒れでした。
凄まじい爆風に、滝のような大雨で、ホテル前はとても入れる状況ではありません。
入れるポイントを探すため、島内を探すことに。
東向きの中山→風本→鉄浜を見ていきますが、この爆風の為、どこも入れず。。。
猛烈なオンショアにグチャグチャな波が押し寄せています。
初日の真夏日がウソのように、北東風が冷たく、ナイロンパーカーを羽織らないと寒かったです。ウエットスーツですが、初日は海パンに半袖タッパで余裕だったのですが、北東風が強く吹くとかなり冷え込みます。シーガルは持っていたのですが、ジャーフルでちょうど良いくらいで、念の為持ってくれば良かったと後悔しました。季節の変わり目はウェット選びが難しいですが、天気予報を確認して装備を整えておきましょう。
昨日の裏竹もこの世の果てのような光景・・・
夕方にホテル前に戻ると、サイズは大きいものの、比較的面が整い、10名くらいが入水していました。
しかし、セットが入るとかなり強烈で、一部のエキスパート・ローカル向けの波と判断し、迷った末に断念しました。
多分、セットはダブルくらいありました。。入らなくて正解だったと思います。右側は特に危険です。
Day3は残念ながらノーサーフです。
Day4(最終日) ホテル前→ロケット前→ホテル前
前日のノーサーフをリベンジする為、早朝からホテル前を目指します。
波チェックすると、
お、だいぶ落ち着いてる印象。
岸から見るとちょっと小さいかな。
形は良くないし、夜明け後すぐで誰もいないけど、とりあえず海には入れそうだと判断して入水します。
ホテル前は左側が、ゲットしやすいのでセオリー通り、パドルアウトしていきます。
あれ、結構サイズあるな。
むむ、想像以上にパワーも十分。
けっこうイケるかも。
と思ったのも束の間で、急速に右斜め方向、沖に引っ張られます。
パドルしても、しても沖に引っ張られます。
まじか、ちょっとやばいかも。
グイグイと連れていかれます。これは本格的にやばいと岸に向けて必死にパドルします。
こういう流れが強い時は、沖に引っ張られるだけでなく、波も割れずらくなり、非常に危険な状態になります。
何とか大き目の波を捕まえて、必死に岸へ向かってパドルします。
はぁ、はぁ、何とか戻れた。
やっぱり島の波は恐ろしいです。
ビジターが誰も入っていない海に入っていくのは危険です。
波のサイズ感や流れ、すべてが未知数なので非常にリスクが高いです。
その後にまさかの津波注意報発令です。
当たり前ですが、誰一人海に入っていません。
まさか、まさか、せっかく種子島まで来たのに、2日連続で入水ができないのか・・・
実質、今日がサーフィンが出来る最終日なのに。
ランチを取りながら、待っていると正午に津波注意報が解除されました。
よっしゃ!と海を目指します。
ロケット前は、細かな雨も降りオフショアが強かったのですが、形の良いセットは充分に乗ることが出来ました。
誰も入っていない中での入水ですが、朝の反省から安全性を充分に確かめながら、ブレイクポイントを見つけ、楽しむことが出来ました。
アイランドサーフィンを堪能出来ました。
その後に、再びホテル前で入水します。
波も落ち着き、津波注意報が解除されたことで、30名くらいが入っていました。
ホテル前のポイントでこの人数は大混雑です。
種子島の場合、ほぼみんなローカルで知り合いなので、これだけ混むとピークで乗るのは難しいです。
さらにプロレベルの方も入っていて、素晴らしいライディングが目の前で展開されました。
あのスピード感、アグレッシブなアクション、乗った時に波を刻む音がまるで違います。
ここではなかなか良い波を取れませんでしたが、最終日のサーフィンを楽しむことが出来ました。
種子島のサーフトリップのまとめです
Day1で晴れて良い波に乗れたことが良かったです。
極上の波を満喫できたので、種子島までサーフトリップに来た甲斐がありました。
Day2、4は決して良い波ではなかったですが、3ラウンド入ることが出来ました。
サーフトリップでは海に入れるだけで幸せなことです。(奄美や五島では1日も入れなかったので・・・)
島でのサーフィンで気をつけるポイント
- 島の波はパワーが充分です。テイクオフすると凄まじい力を感じます。
- 岸から見た時に、小さい波だと感じたとしても、海に入ると思っていた以上にサイズが大きい場合があります。
- セットが入ると2サイズくらいアップします。
- 潮の満ち引きによって、サイズが変わります。できればローカルの方から情報を得るようにしましょう。
- 強い流れが発生する場合があります。危険を感じたらすぐに上がるようにしましょう。
ビジターは、ローカルが入っている海の状態を見てから入水するようにしましょう。
自分の実力を過信せず、決して無理はしないようにしましょう。
しっかりと見極めることができれば、普段入っている海でのサーフィン以上に素晴らしいライディングが出来るはずです。
費用をまとめます
- 航空券
ANAマイル利用の為、無料 - トッピー
14,400円(往復割引適用)+3,000円(サーフボード持込費用往復) - 宿
28,400円(5泊) 平均5,680円/日 - レンタカー
23,320円(4泊5日) - ガソリン
8,109円(2回給油) - リムジンバス
2,800円(鹿児島市内⇔空港往復運賃) - 食事
25,000円
(外食:夜2回・ホテル食1回、ランチ2回・他はコンビニ・スーパー)
合計 105,029円
レンタカー・ガソリンは3人割したので、実際は80,000円+羽田空港までの交通費くらいかと思います。
かなりコストを抑えることが出来たと思います。
またサーフトリップへ行きたい!