40代で出向を経験してみて良かったこと
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ベンチャー企業に出向して、丁度1年半が過ぎました。刺激的な経験になっています。
お盆休みということもあり、今回は出向して良かったことをまとめます。
自分の今の気持ちや感じたことの備忘として、また同じように辞令によって、出向者となった方の参考になれば幸いです。
時間と場所に縛られない働き方が出来ている
今の会社は多国籍の人が働いていて、海外在住の方もおり、開発部隊のエンジニアをはじめとして、基本はリモート勤務です。
当初は、出向元の感覚から毎日出社していたのですが、昨年10月から思い切って原則リモートに振り切りました。
正直なところ、在宅勤務にしたことでマイナスになったことは一つもありませんでした。コミュニケーションは慣れてしまえば、zoomで全く問題ないですし、会議において、どうしても対面で行う必要があればその時間に合わせて出社すれば事足ります。
在宅勤務のメリットして
- 毎日往復2時間以上の通勤時間がなくなりました。これは大きいです。痛勤の疲れも無くなりました。コロナ禍でしたので、余計な感染リスクも回避できました。
- 退社時間を気にすることがなくなりました。基本あまり気にしないタイプなのですが、効率良く仕事をしても、早く帰ることで暇だと思われるのも嫌でした。という見方をする人が職場にいたのが原因ですね。
- 無駄な会話に付き合う必要がなくなりました。息を吐くように愚痴や文句を言う人がいたので、それを聞くのは気分が良くありませんでした。
ポジティブ効果として
- 早起きして、勤務時間前にサーフィンが出来るようになりました。これはすごくプラスの効果で、空いている平日の海で思いっきり波乗りができるので、休日の倍くらい練習になるし、その分上手くなります。体も鍛えられ、良い気分転換になります。
- 海に行かない日は、ランニングをするようになりました。体を動かすと気持ちが良いし、前向きな気持ちになれます。
- 子供と過ごす時間が圧倒的に増えました。時間に余裕ができるので、子供に優しくすることが出来て、子供の笑顔から元気をもらうことができます。出向する前の朝6時台に家を出て、夜22時くらいに帰ってくる生活とは全然違います。
- 子供の学校行事やピアノのコンクールなどに参加できるようになりました。今の学年でのイベントは一生に一度しかありません。それを楽しむことが出来るのは親の特権です。テニスや水泳の送り迎えをする時は、頑張っている姿や成長を間近で感じる事ができます。
- 朝早起きして、資格の勉強をするようになりました。FP3級、2級に一発合格し、今は宅建士の勉強をしています。自分のスキルアップの為に、時間を使うことが出来るようになりました。
一段高い視座で仕事ができるようになりました
これまではバリバリの営業で、会社の注力するプロダクトやサービスを売ることが仕事でした。
部やグループに課せられたKPIを如何にして達成するか、必死でした。役員から詰められることも日常で、部下の相談を受け、士気を盛り上げつつ、毎日が戦場のようだったと思います。
今は数十名規模の会社で、社長も同世代で、経営が非常に近いです。
市場調査して、新たなプロダクトを開発し、価格やプロモーション、販売戦略を考えています。
これまで出来上がった商品を売る立場から、事業を開発して、且つ実行するところまでに携わることが出来るので、新しい経験ができています。
営業企画の部分も自分が担当する必要があり、関係者に納得感のある資料作りやプレゼンを準備して、合意形成をしながら進める必要があります。
また会社の事業計画、経営戦略的な部分についても、会社規模が小さいのですごく身近です。これまではお上が決めていた(と営業現場では感じていた)ことが、我が事ととして実感を持って感じることができます。
本社の営業部隊にいたら、なかなか経験することが出来なかったと思っています。
少し割り切って仕事ができるようになった
入社以来、ずっと今の会社で勤めてきました。
思い入れがありますし、特にマネージャーに昇進してからは、自分が何とかしないといけない、責任を持たなければならないという思いが強かった。自分を引き上げてくれた方や、先輩方の期待を裏切らないように、そしてついてきてくれる部下を守れるようにと、かなり無理をしてきたと思います。
これは自分を成長させる意味では必要な期間で、良い経験をさせてもらったと考えていますが、もう少し無理をしていたら、故障していたかもしれない。
出向してからは、自分の役割をしっかりとこなし、結果にコミットすることを課し、その他の部分は割り切るようにしました。
休みはちゃんと取得し、定時にも上がる、在宅勤務も当然のようにする、言いたいことははっきり言う。そう決めて仕事をしています。
何となく会社に対する思いが強すぎると、必要以上にがんばってしまい、その分心が消耗してしまうと感じています。
転職をした人はもう少し会社に対して、フランクに、そして対等な立場で向き合っている気がします。今の職場も全員転職組なので、見ていてそう思います。
今回、出向して外の世界を見れたことで、そのような見方が出来るようになりました。
まとめです
出向というのは特別な時間だと思います。
今まで所属していた組織を飛び出して、会社の看板を背負いながら、別の組織でミッションを持って働く立場です。
私個人的には、良いタイミングで、良い経験をさせてもらっていると感じています。
今の立場を最大限活用して、自己の成長と、家族との時間、自分の人生をしっかりと生きていきたいと思います。
あとどのくらい出向先にいるかはわかりませんが、そう長くはないと予感しています。