不動産投資の頭金を貯める為に、家計改善のポイントをまとめます
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今後の不動産投資戦略において、物件を毎年継続して買い進めていくには、100万円以上の頭金の用意が必要になります。
では『どうしたら効率よく頭金を作ることが出来るのか?』を今回の記事では考えてみました。その結果をステップ①-④で順を追ってお伝えしていきます。
物価高のご時世に、しかも特にお金が必要になる子育て世代にとっては、大きな課題ですよね。不動産投資家だけではなく、そんな家計で悩める30-40代のみなさんの参考になれば嬉しいです。
我が家も月々マイナス家計で、ボーナスに依存している状況です。不動産投資の次のステップへ進む為には、何とか手を打たなければなりません。
そこでまず原理原則に立ち返ります。
収入 > 支出
家計を安定させるには、この状態をキープすることが1番重要ですね。
そして資産を増やす為には、シンプルに2つしか方法はありません。
目次
1つは、収入を増やすことです。
多くの方が、会社員として給与所得に依存していると思います。しかし、40代になると毎年給与を増やしていくことは、かなりハードルが高いです。
おそらく昇給は微々たるものだと想像しています。むしろ少しでも増えていたらラッキーな環境かも知れません。管理職であれば、残業代はつかないので、若手の頃のように長時間残業をして一時的に収入を増やすというのも難しいです。
昇格、いわゆる出世は非常に狭き門であり、幸運にも?偉くなり、給与がジャンプアップしたとしても、会社に対して更なるコミットが求められることでしょう。
仕事に追われすぎてしまうと、それこそ人生の目的が何だかわからなくなりそうです。
副業という手段もありますが、サラリーマンとしてフルタイムで働いている場合、収益化までには相応の時間と、一定のセンスは必要だと思います。
株式投資によって配当金を狙うのもありですし、私も取り組んでいますが、日本株であれば年2回、米国株でも年3回程度になります。よって短期間で得られる効果としては限定的でしょう。
もう1つの手段は、支出を減らすことです。
シンプルに家計から出ていく支出を減らすことで、手元のお金を増やします。これを原資に不動産投資の頭金を作る作戦です。
正直、地味ではありますが、1番確実にお金を増やすことが出来る方法だと考えています。
この支出を減らすという作業、つまり節約ですが、実は長い間避けてきた、私の苦手分野です。
その理由として
- 家計の月々の支出を把握するのは実は簡単なことではない。複数のクレジットカードを使い分けしているので、かなり複雑です。
- マインド的なものですが、給与を稼いでいるのだから、事細かに支出を気にするのは面倒
- 我が家は、妻が家族カードを利用しており、自分だけでのコントロールは難しい。
このような体質から、『収入の上昇とともにブクブクと生活費が膨れ上がってしまった』のではないかと考えています。
しかも、何より恐ろしいのが、『本人達にお金を沢山使っている感覚がない』ことです。
高額品やブランド物を買っているわけではない、高級レストランはおろか、外食や飲み会ばかりの生活でもないんです。年1、2回、家族でマイルやカードの特典を使って国内旅行はしますが、海外旅行にはコロナ以降行っていません。
特別贅沢な生活をしているわけではないので、なぜお金が貯まらないのか、さっぱり理解ができない。
でも、現実にはバケツのどこかに穴が空いていて、貴重な水(お金)が流れ出ているのでしょう。
さてどうしたものか?
ステップ① 家計の現状把握
そこでまず取り掛かったのが、現状把握です。
『自分達は、毎月何にお金を使っているのか?』、これをしっかりと掴まなければなりません。
マネーフォワードの有料プランを使って過去2年分の支出の分類をしました。結構大変でした。
この作業によって、例えば
- クレジットカードで、地元のスーパーマーケットで使ったら、食料品項目へ
- ガソリンを入れたら自動車関連へ
- 塾の月謝が口座振替されたら、教育費へ
といった具合に、次回以降は自動的に振り分けられるようになっています。
しかし、単純に振り分けられたデータを眺めても、支出は減らないんですよね。
『あー、今月は食費が高かったな』くらいにしか思わない。
1年前や直近数ヶ月間の推移で支出額を比較するのですが、実はこれもあまり意味がない。
『去年より金額が増えているな』→なぜだろう?→『これだけ物価が上がっているから多少は仕方がないかな』くらいの後付けの分析で終わってしまう。
今の我が家は、現状把握は半分くらいは出来ているけど、そこから有効な対策が打てていない状況です。これでは家計改善は、一向に進みません。
ステップ② 支出の適正水準を知る
次はどうしたかというと、支出項目毎に、収入に対する適正な配分をネットで調べまくりました。
FPさんの家計診断の記事など、素材には困らないくらい沢山ヒットします。
下記はあくまで参考です。
- 食費15%
- 住居費25%
- 教育費10%
- 水道光熱費5~6%
- 通信費5~6%
- 被服費2%
- 預貯金・投資18%
- 保険料6%
家族構成や、住んでる地域、夫婦で何を優先するかの価値観が異なるので、100%コレといった正解はないかと思います。
家計改善のアプローチとして適正値を調べ、自身の家計の支出状況と比較して、『何に多く使われているのか?』を把握することがポイントです。
ステップ③ ギャップを知る
我が家の場合は、適正値を突出してオーバーしているのが、食費と教育費でした。
一方で、住居費をはじめとした固定費はしっかりと抑えられていました。
- 食費は、20%近い数値でしたので、大きく足を引っ張っています。4人家族の適正値である15%以下を目指します。
- 教育費は、15%超です。これも負荷が大きいので13〜14%くらいにする為、習い事のいくつかは、本当に必要なのかを検討しています。夫婦の基本方針としては、教育費は子ども達の可能性を拡げる為、キープしたい項目との位置付けです。
- 住居費・水光熱費・保険・通信費は基準値よりも低い水準でした。
- 夫婦のそれぞれの趣味、私はサーフィン(ガソリンや高速代)、妻はテニス(スクール代)は、趣味・娯楽に計上しています。ここを削ってしまうと生活に潤いがなくってしまうので継続します。
ステップ④ 計画を立てる
いよいよ大詰めです。
家計の弱いところ(=使いすぎている項目)がわかったので、そのギャップを埋める為に月の計画を作成しました。
収入(給与)の予想はつくので、支出項目毎に予算を決めていきます。
例えば、食費は収入の15%(=⚫︎⚫︎円)と具体的な金額を設定します。
また貯蓄と投資ですが、毎月8万円ほど投入していました。財形貯蓄・投資信託・株式・純金と幅広に積立をしています。
しかし、現在は家計の収支がマイナスなので、6万円台に下げることにしました。投資も大切ですが、赤字解消を最優先とします。
最終的に、収入ー支出がプラスとなるような計画を作成しました。
私の場合は、固定費の見直しは数年前から取り組んでいたので、今回は行いませんでした。家計見直しのセオリーは、まず固定費の圧縮に着手することです。効果が大きいので保険やスマホ代金、不要なサブスク解除は真っ先に取り組みましょう。
そして、計画の範囲内に支出を収めることが出来るように目標を家族で共有しましょう。(私も初めは家族からブーブーと文句を言われましたが、家計の現状を話すことで理解してもらえました)
節約は、家族全員で取り組むのが大事ですね。
まとめです
家計改善には段階的なアプローチが必要になります。いきなりは無理だと思います。
- まずは現状分析
- 適正値(目指すべき姿)の確認
- 現状とのギャップを理解
- 月の予算(計画)を作成
これらは地味に大変な作業です。特に1は最初の一歩としてハードルが高く感じるかも知れません。
ですが、現状を直視しましょう。何が原因なのか、少しでも削れるものがないのか、とことん悩みましょう。
計画はあくまで計画です。計画通りいかないことは多々あります。そこはダメならダメで割り切って良いと思います。
- 『まずは計画を立てること』が大事です。
- そして『それが計画通り上手くいったのか?、それともいかなかったのか?』を見極めて、
- 『どの費用項目がダメだったのか?』を分析してみましょう。
計画外の何か突発的な高額支出に対応できるように、ボーナスは残しておくこと。そうすると万が一の時に安心ですよね。
私の場合は、不動産投資の頭金作りのために、家計改善に着手しましたが、やってみて本当に良かったと思っています。
今のお金の使い方のままで、仮に収入が+10万増えてもそれなりの生活を続けてしまったら、すぐに赤字家計になると思います。
一方で支出をしっかりとコントロールが出来ていれば、増えた分は着実に貯蓄や投資に回すことが出来るはずです。
支出に対する考え方を変えることが出来たことが、1番の成果だったと思います。
プラス家計に向けて、不動産投資の頭金を作るために、しっかりと節約していきます。